ADHD&シェーグレン症候群ですが支援者です

障害&難病持ちの日常のふりかえりのひとりごと

40,50で周りになじむ

先日、発達特性にあるお子さんのケース会議に出ていた時のこと。

参加者さんのお一人から、

「そのお子さんの主治医が、特性のあるお子さんがなんとなく周りと馴染んでやっていけるようになるのは40,50歳くらい」

とおしゃっていたよ、という発言があった。

私は「わかる~」と大きな声で同調したかった、

が、職場で自分のADHDをオープンにしていないので言えなかった。

 

私は50過ぎて晴れてADHDと診断されたのだけど、

そのずいぶん前から自分の特性を疑っており、

ADHDについていろいろ学ぶ中で、自分が取り入れられることはやってきた。

その上で、最近になってやっと、

「私、だいぶ年齢相応になってきたかな?」

と自分で思えるようになってきたところだったのだ。

 

私は衝動性があるので、行動に落ち着きがない。

やりたいが先立つ。

これが良い結果に結びつくこともある。

社会福祉士を取得できたのは、この勢いがあったから。

年齢相応の冷静さがあったなら、

娘の大学受験の年に、自分の社会福祉士の受験をバッティングさせないと思う。

現に、夫にはなんで1年ずらさなかったのか、とあきれられた。

 

私は職場の管理職一人だけにADHDをカミングアウトした。

そのとき、「特性があるように見えない」と言われた。

その職場には、私が言いそうなことやりそうなことをするA先生がいて、

A先生もADHDっぽい、診断はつかなくとも、濃いグレーだと思う、

とその管理職に伝えると、ものすごく納得してもらえた。

そして、それまではその管理職は、

なんでA先生ってあんなことするのかな~?って思ってたけど、

しょうがないか、って思えるようになった、と、話してくれた。

大人の発達障害を本人が自覚しなくとも、

理解のある周りを作っていくことで穏やかな職場となっていく、

それを学べた職場だった。